80’s洋物シンセ事情 Oberheim編

Posted: 11月 1, 2012 カテゴリー: Synthesizer & MIDI
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80’s洋物シンセ事情 Oberheim編

80年代のシンセ事情というとMIDI規格の浸透とともに急速に日本のメーカーが安価で高性能な機種を次々に発売していましたが、70年代からの流れと世界的なシーンを見れば、MoogやARP、Sequential Circuitsなどまだまだ高額なプロ仕様のアナログシンセが幅をきかせていました。これらはまた別の機会にネチネチとゆっくりご紹介したいと思いますが、そんな中にあってなかなか個性的で憧れていたシンセメーカーが今回ご紹介するオーバーハイムです。

会社の成り立ちや創業者トム・オーバーハイム氏についての詳細はWikipediaに譲るとしまして、私個人としましては、あくまで80年代、Oberheim社にとっては中期〜後期のOB-Xあたりからの印象がとても強いのです。当時流行りだしていたMTVのビデオクリップでVan HarenのJumpの中でエディがあのニッコニコ顔で弾きまくってたイントロから、あの間奏でのアルペジオ、そうです。あれが私にとってのオーバーハイムのイメージなんです。あの音、今聴いても気持ちいいシンセですよね。あとはNENAの99 LuftBallonsのシンセリフなんかでもオーバーハイムが使われていました。あの当時の分厚いシンセ音は大概Oberheimだったんです。めちゃめちゃ欲しかったのですが、当時の高校生にはとても手の届く楽器ではなかったです。

Oberheim_OB-X

Oberheim OB-X 1979年発売。とにかくでかい!重そう!そして後継機種としてOB-Xaが発売されたのが1981年、Van HarenのJumpで使われたのはOB-Xaの方です。音の存在感はOBシリーズ最強と言われています。さらに1983年、OBシリーズ最後の機種OB-8が発売され、OB-8の後期モデルにはMIDI付きのものもあるらしいです。OB-8の音はそれまでの荒々しさが若干薄れ少し上品な感じだという方が多いようです。

oberheim_matrix12

Oberheim Matrix12 1984年発売。定価998000円。24VCO、12音ポリ、MIDI標準装備。ベロシティー、アフタータッチ対応です。OBシリーズよりもでかくなってますよね。ある意味、オーバーハイムの頂点みたいなシンセです。

oberheim_xpander

同時期に音源モジュール版で12VCO、6音ポリのOberheim Xpander(定価648000円)というのもありました。Xpanderは当時楽器店の店頭で中古のものを試奏させてもらったことがありますが、「重い。重いよ〜。」という印象?の存在感でした。モワっとしたPad系の音でも芯があるといいましょうか。ま、当たり前にXpanderの中古でも買えませんでしたけどね。

oberheim_xpander

Matrixシリーズ(ネーミングがかっこいい!)としては廉価版のMatrix-6(定価298000円)も発売されました。こちらはMatrix12に比べて随分とスリムな筐体でした。さらにこの機種からオシレーターはDCOタイプとなっています。その後、さらに1UラックにOberheimサウンドを擬縮したMatrix1000(定価69800円)も発売され、こちらはプリセットサウンドが1000音入っているという我々アマチュアにとっては手頃で大変お得なモジュールでした。

Oberheimを語るには、先輩諸氏におかれましてはOBシリーズ以前の1975年発売の4-VoiceこそOberheimだなどというツッコミもあるかと思いますが、ここはひとつ「80年代においての」という意味でご理解賜ればと思います。昔も今も洋物シンセについてはほとんど所有したモノがなく、憧れだけで語っておりますがまた機会があればアレやアレなんかもご紹介していきたいと思います。

コメント
  1. みらの より:

    OB-XとOB-Xaを持ってますが存在感はOB-Xの方が全然ありますよ。
    OB-Xの方がVCOの出音が強くエンベロープもガツンと効きますね。
    OB-XaはOB-Xに比べやさしい音といった印象です。
    OB-XのVCO、VCF、ENVはたしかディスクリートだったと思います。
    対してOB-XaはVCO、VCF、ENVがカーチスのICですよね。
    この辺りで音が違っている気がします。
    ちなみにもっと音が強いのがSEMです。
    ただし、個体差もあるかもしれません。

    • matsudananda より:

      みらのさん、初めまして。
      コメントありがとうございます。

      OB-XとOB-Xaどちらもお持ちとは羨ましいかぎりです。
      やはりOB-Xのほうが存在感があるわけですね。後発のOB-XaやOB-8は上品に角が取れて行ったような感じなんでしょうかね。

      それにしてもオーバーハイムの生音、聴いてみたいものです。個人的にオーバーハイムは若い頃からの憧れが他のシンセよりもひときわ強いもので。

      また何か情報やご感想などございましたらコメントお願いいたします。すごく励みになります。

      • みらの より:

        matsudanandaさんこんばんは。
        OBERHEIMへの憧れは分かる気がします。
        OBERHEIMの音はPROPHET-5などよりVCO自体が図太いです。
        PROPHETほど多彩な音は出せませんがブラスやストリングスなどをやらせると
        抜群に分厚い音が出てきます。

        >後発のOB-XaやOB-8は上品に角が取れて行ったような感じなんでしょうかね。

        そうですね、うちの個体やお店で試奏したものに関して言うとOB-Xに比べて
        OB-XaやOB-8はおとなしい感じです。
        角が取れたというかVCOの線の太さが後発のものほど細く感じます。
        OB-Xaはそれでも十分な太さを持っておりますがOB-8は明らかににVCOが細くなってますね。

        ですがアナログシンセは個体差が激しいので一概に言えないかもしれません(苦笑)
        MINIMOOGやPROPHET-5などは同じ機種同士とは思えないほど
        音の太さや雰囲気が異なるケースもざらにありますし…。
        JUPITER-8も最初期型と後期の方のものでは太さや雰囲気が全然違います。
        OBERHEIMのシンセの場合も個体差は少なからずあると思います。

      • matsudananda より:

        みらのさん、貴重な情報ありがとうございます。

        アナログシンセは個体差も含めて魅力ですよね。
        やっぱりOberheimの魅力はVCOですか。
        いまだに憧れますね、あの図太い音は。

        私も以前JUPITER-8を使用していたときにVCOが1個死んでしまって交換したことがあるのですが、確かに修理後は8音のうち、その1音だけ?微妙に音が違ってたような感じがしました。
        ある意味アナログシンセの部品って”生もの”だなぁと感じました。
        製造ロットなどの最初からの個体差もさることながらこういったメンテに関する状態の違いも大きいですよね。
        考えてみたらすでに製造からの経年が30年以上のものも多いですからね。

        私も金銭的、置き場所、時間など余裕が出来たらいつかまたアナログシンセが欲しいとは思いますが、良い状態を保つのも非常に大変ですよね。
        みらのさんもいろいろと気を使われているとは思いますが、どうか是非いつまでも貴重なOB-XやOB-Xaなど大切にしてあげてください。

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