KORG 80年代

KORGといえば電子楽器界においてなくてはならない、とてもファンキーな会社だなと個人的に好きなブランドです。もちろん国内においては王者YAMAHAや盟主Rolandともまた違う貴重な会社です。60年代のドンカマに始まり、シンセもとても早くから開発していたメーカーでそのチャレンジ精神は常に尊敬に値するものと思います。楽器用チューナーでも一流ブランドですよね。まぁ、この辺の詳しいKORG社の歴史はWikiに頼るとしまして。

例によって私がリアルタイムで記憶のあるのは80年代なわけでして、80年代初頭までのアナログシンセの時代は海外製の高額なシンセに対して、安価な機種でも音に定評のあるPolysixやMono/Playあたりが売れていました。しかし83年にYAMAHAがDX7を発売するやいなや、時代は一気にデジタルシンセへと流れていき、KORGは出遅れてしまい、非常に苦しい経営難に陥ることになります。80年代なかばYAMAHAの資本参加で何とか繋ぎつつ、世界的に大ヒットしたワークステーションKORG M1(1988年発売)の登場まで暗黒時代が続くことになるのです。

dw8000

KORG DW8000 1984年発売。定価199000円。そんな時代背景の中、当時私が非常に気になっていたのがDWシリーズです。KORG初のデジタルシンセでした。そして当時としては衝撃的なデジタルディレイ内蔵!デジタルシンセといってもYAMAHA DX7のようなカッチカチの音ではなく、音作りもアナログシンセのそれをイメージさせるもので当時なかなか魅力的なシリーズに思えました。弟分のDW6000というのもありましたがスペック的には断然こいつが輝いてたと思います。そのちょっと前に49鍵盤のPOLY800がありましたが、こちらはオシレーターはDCO化されていたもののカテゴリー的にはアナログシンセの末期のものと思われます。

KORG_DSS1

KORG DSS-1 1986年発売。定価298000円。そのKORGが満を持して発表したサンプラーがDSS-1です。DWシリーズの波形をミックスしてシンセサイズするという技術を発展させ、単なるサンプリング機能のみならず、サンプリングした波形を元にシンセサイズできるという画期的な製品でした。

KORG_DSM1

KORG DSM-1 1987年発売。定価348000円。さらにDSS-1のモジュール版であり、メモリーをアップしたDSM-1も話題を呼びました。こちらは私の東京にいた時代に中古で入手、そのあまりの過剰スペックに使いこなせなかったという代物です。

SG1D

KORG SG1D 1986年発売。定価278000円。このサンプリング技術を存分に活かしきったKORGステージピアノの名機がこのSG1Dです。同じピアノの音と言えどもそこには確かにKORGの音がありました。大人になって子供にピアノを習わせようと電子ピアノを買うときにこの機種を思い出し、真っ先にKORGをチョイスしました。

korg707

KORG 707 1987年発売。定価99800円。これは見た目めちゃめちゃポップで音などどうでもよく?飛びついてしまいました。いまだに家にあります。しかもピンクが。見た目は全然違う前年に発売されていたKORG DS8(1986年発売)と音源的には一緒で、ヤマハ傘下に入ったときで実はFM音源のチップを使っているそうです。まぁ、オペレート的にはパラメータは随分簡略化されていて使う際にFM音源であることなど微塵も感じさせないやつですが。一時期ライブで使ったりもしてました。

とまぁ、KORGの80年代のデジタルシンセへの移行期というのは同社にとって非常に辛い暗黒時代だったわけですが、先ほども申した通り、それまでの努力はすべてM1のヒットによって報われる訳です。M1以降の流れについてはまたいつか続編ということでご説明したいと思います。

コメント
  1. […] これでEmulator、Mirage、S900とほぼスタンダードなサンプラーが出揃ってしまった感がある1986年でしたが、他のメーカーも黙って見ていた訳ではありません。以前、ちょっとだけ私が使用していた時期のあることでご紹介しましたKORG DSS1、DSM1も1986年(DSM1は87年)に登場していますし、SEQUENCIAL CIRCUITからはPROPHET2002(定価850000円)という意味不明な型番?(何故に2002?)や、RolandからS50(定価320000円)、87年にはCASIO FZ1(定価298000円)、YAMAHA TX16Wが国産初のステレオサンプラーとして登場します。ただ、これら後発の国産サンプラー達は性能や機能的には個性的かつパワーアップを図っていたもののEmulatorやAKAI S900のようなスタンダードになるには至りませんでした。これはサンプラーという機材の性質上、E-muにしろ、AKAIにしろ、すでに多くのサウンドライブラリーが充実していて、アマチュアがこれに対抗して自分でゼロからサンプリングして音作りするということはあまりにもハードルが高過ぎ、結果、機能よりもライブラリーを選ぶということが大きかったと思います。 […]

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