第3期 打ち込みセット 楽器店勤務時代 前編

Posted: 11月 3, 2012 カテゴリー: Synthesizer & MIDI
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第3期 打ち込みセット 楽器店勤務時代 前編

今回は1991年〜95年くらいのお話ですが、私が地元へ帰ってきてYAMAHAの代理店の楽器店に勤務していた時代にあたります。東京ではもっぱら機材を買い足して打ち込みしかしていなかったのですが、地元に帰るとひょんなことから高校時代から通い詰めていた楽器店に就職することになりました。90年代初頭、当時はバンドブーム全盛期で田舎の楽器店でも毎日のようにギターキッズやシンセオタク?が楽器を買い求める時代でした。バンド人口も今の比ではないほど街に溢れていたと思います。私は水を得た魚のように、今まで培ってきた電子楽器に対する知識や思いをお客さんに惜しみなく語り、シンセの素晴らしさを伝えて楽器を販売していました。

ここで、いろんな音楽好きの仲間と出会い、シンセのみならず、働きながら他の楽器に対する知識も身につけることが出来ました。当時、私がハマったのはライブやコンサートのPA業務でした。何と言ってもそれまで自分ひとりの世界でドラムやベースを打ち込み、ピアノやギター、管楽器などのウワモノまでMIDIで作っていたオーケス トレーションを生バンドで演奏しているのを自分がミックスできるなんて仕事は本当にワクワクしました。24chのミキサー卓や数百Wもの出力の、どでかい アンプとスピーカー、コンプやディレイ、リバーブといったアウトボード類はいじり方を覚えるのにそう時間はかかりませんでした。むしろ一番難しかったのはマイキングでした。マイキングはとても奥が深く、いかにオンマイクでおいしい音を卓に取り込むか、マイキングさえしっかり出来れば、むしろその後の卓の中のEQでの音作りや過剰なエフェクトの追加は不要とさえ思える奥深さがありました。ライブ会場の現場も小さなカラオケボックスみたいな場所から中規模のホール、野外会場など様々で、 もちろん配線から設営、すべての設定は場所によって最適なセッティングが変わります。そしていろんなバンドさんのPAを経験させていただき、それらは趣味 として自分がやっていた打ち込みを中心とした音楽創作活動にも影響を与えました。また、この時期いろんな人と関われたことで一気に自分の音楽の守備範囲も広がりました。本当の意味での「Rock」の魅力を知ったのもこの仕事を通してだと思います。それまでは聴く方ももっぱら、打ち込み主体の音楽に偏っていましたので。どちらかというとこの時期、70年代のハードロックやプログレにハマっていきました。

tascam_488

TASCAM 488 1991年発売。定価155000円。話がだいぶ当時の仕事の方に逸れてしまいましたが、この時期に私が個人的に買い足していった機材の特徴としては録音機材が非常に充実していったことです。MTRもカセットではありましたが、それまでヴォーカル録音にちょっと使っていた程度のTASCAM PORTA05という4トラックから、TASCAM 488という8トラックにグレードアップし、マスター用には当時発売されたばかりのSONY DATデッキやMDデッキも購入しました。特にライブ録音をDATにラインで録ったときの音のクリアさは感動ものでした。

sony_dtc-59es

SONY DTC59ES 1993年発売。定価95000円。テープなのに音をデジタル信号のまま記録するDAT規格のデッキ。今ではDATのテープすら市場では滅多に見かけなくなりましたね。当時もテープが高価でマスター用に大事に使っていました。もう我が家のDATデッキはエラーが頻発して再生出来なくなりましたが当時のマスターテープはまだ何本か残っています。

sony mz1

SONY MZ-1 1992年発売。定価79800円。SONYのMDウォークマン第1号機。当時まだまだテープ媒体が主流だった音楽業界にランダムアクセスが出来るデジタル録音メディアとして非常に注目されました。当時はディスクメディアというとやっとPC用のCD-ROMが普及し始めた頃で、まだ一般に音楽データを書き込み可能なCD-RやCD-RWも普及していなかったので、その後90年代から2001年のAppleのiPodの発売までMDメディアは広く普及する こととなりました。実際、MDメディアは取り扱いが容易で、当時よくMD1枚にライブ用のオケをすべて入れて、MDだけで手抜きライブしていた時期もあったほどです。因みに音質については、MDの録音ではアナログで入力された音声信号を独自の技術で圧縮していますのでCDやDATなどと比べるとめちゃめちゃ音が劣化しているのが分かります。

ここまでは90年代の録音機器事情のようなお話になりましたが、まだまだ増えていったシンセ音源やアウトボード類など、続きがございますので今回はこの辺で区切らせていただき、後編へと続けたいと思います。

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