80′sアーティスト列伝 Nik Kershaw vol.1

Posted: 11月 22, 2012 カテゴリー: 80's Music & Artist
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80′sアーティスト列伝 Nik Kershaw vol.1

Nik Kershaw、1983年にシングル「I won’t let the sun go down on me」でデビュー。翌84年に1stアルバム「Human Racing」を発表、このアルバムは今でもとても大好きなアルバムです。彼の魅力、それは類希な独特で、しかもポップで聴きやすいメロディと幅広いジャンルを渡り歩いてきたキャリアに裏付けされたアレンジです。この1stアルバムも作曲から演奏もほぼ一人ですべての楽器(ドラム以外?)を録音して制作したと言われています。シンセサウンドも随所に多彩に散りばめられていますが、彼自身のプレイによる様々なルーツを感じさせるギターやベースにもその才能を見ることが出来ます。

Nik Kershaw ”Human Racing”
Nik_Kershaw_Human_racing

アルバムのトップを飾るM1は「Dancing girls」ブチブチのシンセベースとドラムマシンのビートでクールに始まるエレポップ万歳な曲、でも歌メロに絡むシンセやパーカッションのいろんなオブリガートのアレンジでビートの単調さを感じさせない仕掛け満載でかっこいいです。M2はシングルとして大ヒットし、いまだにそのメロディの美しさが色褪せない名作「Wouldn’t it be good」近年ではアコースティックギター1本で歌ったりもしていて原曲のメロディの美しさを再認識させられます。続くM3は「Drum talk」ドラムを主役にした大胆なアレンジの曲です。間奏のギターなんかもさりげなくいいフレーズです。M4は「Bogart」イントロから入り方がトリッキーです。いわゆる拍頭を騙す入り方です。メロディは暗めですがこれもいかにも彼らしいラインです。M5「Gone to pieces」こちらはスピード感溢れるベースのフレーズのモチーフから作ったような曲で、これまた間奏から2番のAメロへ続くクリーンギターのバッキングがシンコペパキパキでかっこいいです。続くM6の「Shame on you」ではチョッパー気味のベースラインにヴォイスパーカッションっぽい彼の声がステレオで楽しめる仕掛けになっていて面白い曲です。M7の「Cloak and dagger」ではM1に近い感じのシーケンスベースとシンプルなビートがクールな曲です。シンセの音色も多彩でセンス良いです。間奏のフュージョン展開なギターソロもご機嫌です。打って変わってM8の「Faces」はこれまた暗い感じの彼独特のメロディと歌い方が深い曲です。そしてM9の「I won’t let the sun go down on me」はバカ明るいリフで始まり弾けた感じのビートにラップ調でAメロが始まります。サビはとても気持ちのいいポップな覚えやすい曲です。この曲のリフのシンセがまた良い音、味出してます。そしてM10のアルバムタイトル曲「Human Racing」は個人的に一番好きな曲です。チープなリズムボックス風(昔の電子オルガンのリズムみたいな!)のリズムに物悲しいコードで始まり、メロディがまた、予測不能な展開もあり、でもすごく印象的な、もうこれ以上彼を表現している曲はないんじゃないかというほどの名曲です。本当に良い曲です。言葉が見当たりません。

デビュー当時の彼はそのルックスや、シンセを多彩に操りバラエティに富んだ曲のアレンジなども相まって相当アイドルな感じで捉えられていて本人もその扱われ方に悩んでいたようです。80年代に華々しくデビューし、90年代には商業的に苦しい時期もあり、他のアーティストへの曲の提供やプロデュースなどもしていたようですが、近年はコンスタントにアルバムをリリースしています。

繰り返しになりますが、彼の一番の魅力はその予測不能なメロディやコードの曲展開です。彼の曲は誰にも真似が出来ない作り方で、それはこの1stアルバム発表時に既に完成されています。しかし、ただ変な曲を書くわけでもなく出来上がったメロディはなぜか親しみやすく心に染みるものなのです。

話は変わりますが、つい先日こんな動画を発見しました。80年代ほぼ同時期に売れ、当時よくNik Kershawと比較されていた、私の大好きなあのHoward Jonesとライブで一緒に演奏しているもので80’sファンには涙モノの動画です。2008年のHoward Jonesの25周年ライブにNikがゲスト出演し、あの名曲「Wouldn’t it be good」を歌っていました。感動です。四半世紀もの時を超えてともにちょっと小太りになり頭も涼しくなったかつてのアイドル、おじさん二人が仲良くギターとピアノでしんみりセッションだなんて。Nikたら、モヒカンですよねコレ。

コメント
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