80’sアーティスト列伝 Peter Gabriel

Posted: 12月 3, 2012 カテゴリー: 80's Music & Artist
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80’sアーティスト列伝 Peter Gabriel

Peter Gabriel、必ずしも80’sの人ではないのですが、私にとっては86年の大ヒットアルバム「So」が出会いなので。彼は69年にバンド、Genesisで十代にしてプロデビューしていますが、75年にバンドを脱退し、77年ソロアルバムを発表、そしてソロ5作目にあたるのが「So」です。

peter_gabriel_so
Peter Gabriel ”So”

彼のコアなファンの方には大変申し訳ないのですが、私がアルバムとして聴いたのは「So」が初めてで、”Shock the Monkey”を聴きたいがためにベストアルバム「Shaking the tree」を買い、「So」に続き期待して買った92年の「Us」の3枚しか持ってません。MTV世代のミーハーなファンです。

ですので、70年代のGenesisでの活躍、また90年代以降のソロ活動についてはあまり詳しくありません。なので彼自身のストーリーやディスコグラフィーについてはWikiAmazonさんにてどうぞ。

というわけで私が大好きなアルバム「So」について語ります。まず、このアルバムの凄さ、それはMIXにあると思います。ミキシング、イコライジング、マスタリング、こういったいわゆる音楽の中の歌や演奏以外の面について深く勉強させられるアルバムで、いまだに聴き込んでしまうアルバムです。もちろん、歌い方、声、各楽器のチョイス、プレイ、録音方法などの素材の素晴らしさがあってこそなんですが、86年当時のどのアルバムよりも音が素晴らしいです。私は以前、ライブ会場やライブハウスのPA(音響担当)マンをしていたことがあるのですが、サウンドチェックなどにもよくこの「So」のCDを使っていました。それほど若い頃から一番聴き込んできたアルバムで、低音から高音まで特にアコースティックな響きの成分がふんだんに入っているので、会場の音響特性をチェックするのにこのアルバムの音を基準にして、それが会場や音響セットによってどう響くのか使っていました。まぁ、単に”好き”というのももちろんありますし、体力を使い、時間に追われる現場での精神安定剤のような効果もあったんですけどね。

アルバムを改めて聴いてみるとまずM1の”Red Rain”ですが、イントロのハイハットの細かい刻みがかっこいい!そしてこのダブルベースの重く表現力豊かなプレイ、サウンド、ドラムのエフェクト処理も派手に聴こえますが決してヴォーカルやプレイを邪魔せず、ピアノの印象的なディレイ処理、そして何より少ししゃがれて聴こえますが堂々とした説得力あるヴォーカル、メロディ・・・やはりいきなり最初からすごい音処理です。ミックスが素晴らしい!決してごちゃごちゃパートが入っている訳ではなくむしろすごくシンプルな演奏なんですが聴いていて飽きさせないアレンジです。

そしてM2は当時コマ取りアニメのPVがMTVで話題になり、全米1位と大ヒットした “Sledgehammer”、この曲のビートのR&Bぶりもすごい弾けてて大好きです。こんなバンド出来たら気持ちいいだろうなと。ドラムとベースのノリが真似出来ないレベルで気持ちいいです。


Peter Gabriel ”Sledgehammer”

M3はKate Bushとのデュエットが話題になった”Don’t Give Up”です。スロウなテンポでじっくり聴かせてくれます。この曲もまたベースが素晴らしい。もちろん歌もですけど。バッキングは超シンプルですが、ベースと遠くで刻んでるハイハットの音、エレピと、モヤっとしたProphet5によるものと思われるパッド系のシンセ、そして途中からRichard Teeによるアコースティックピアノが入りますが、これがまたいい、何このセンス!リズム感!Kate Bushの「Don’t Give Up」というサビもPeter Gabrielの声とのコントラストが効いてますよね。80年代を代表するデュエットの名曲です。

M4の”That Voice Again”はM1のノリに似た曲ですが、これまたドラムとベースのグルーヴが半端ないです。Aメロとサビ、間奏の抜き差し具合もいいですね。M5の”In Your Eyes”は乾いたパーカスも入って独特のノリです。M6の”Mercy Street”も同様に独特のリズムです。この辺の曲はメロディが素晴らしく、それが独特のリズム構成の上に見事にハマってます。

うってかわってM7の”Big Time”もPVが注目され大ヒットしましたが、強く激しいビートなんですが、この曲だけベースがシンセベースですよね。でもハマってます。アタックが効いててスピード感あります。ギターのカッティングやトレモロ効果バリバリのオルガンのプレイなんかもすごいイカしてます。

M8の”We Do What We’re Told (Milgram’s 37)”は映画音楽のような不思議なイントロで、Big Timeを聴いた後に、良い意味でぼぉーっと聴き入ってしまいます。非常に凝った音場空間の作りが味わえる曲です。

そしてアルバム最後のM9、”This Is The Picture (Excellent Birds)”は、個人的にリズムの打ち込みや音使いに非常に影響を受けています。この曲のベースも非常に力強くて好きです。独特のプレイによって出される様々な音色成分が非常に豊かです。シンセじゃこういうの表現できませんものね。この曲は私の一番好きな曲です。

やっぱり通して聴いてしまうアルバムですね。音が素晴らしい。パート構成はシンプルなんですが各楽器のおいしい音が最大限に表現されている素晴らしいアルバムです。

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