80’sアーティスト列伝 Michael Jackson

Posted: 12月 23, 2012 カテゴリー: 80's Music & Artist
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80’sアーティスト列伝 Michael Jackson

80年代という括りでは事足りないのは重々承知ながらもMichael Jacksonです。彼の情報については多くのところで語られていますし、大方のストーリーについてはWikiにも詳しく書いてありますので、私が知っていることをここで語ったところで何にも世の中のためにもなりません・・・

で、何故このブログで取り上げるの?

好きだからです。80’sサウンドを語る上でもやはり避けられません。

Wikiにも書いてありますが、彼は1969年にモータウンから兄弟グループ「Jackson5」のリードヴォーカルとしてデビューし、その後71年にソロデビューもしていましたが、彼自身の音楽性という意味では、やはりQuincy Jonesを迎え制作され79年に発表されたアルバム「Off The Wall」以降の作品、82年の「Thriller」や87年の「Bad」あたりが頂点ではないでしょうか。

さて、他で語られているような商業的な記録的成功だとかは置いときまして。

私がMichael Jacksonを初めて聴いたのは中学時代に聴いた「Thriller」ですのでご多分に漏れず、やっぱりこのアルバムが一番印象が強いです。当時私は洋楽を聴き始めた時期で英語にも非常に興味があり、歌詞を耳コピ?して自作のカタカナ歌詞カードを作ったりしてましたが、Michael Jacksonの発音だけはどうしても聞き取れませんでした。挙げ句にはコレ本当に英語で歌ってるの?なんて思ったり。そんな感じで彼の歌はずいぶん後になってCDを買ってから歌詞カードを見て初めて歌詞が理解出来ました。Thrillerに限ったことではなくて全般的に他のアルバムでも彼の発音って独特ですよね。例えば「Bad」で何度も聴ける「Com’on!」が私にはどうしても「シャモン」とか「チャモン」としか聞こえないのです。英語圏の人はちゃんと聞き取れてるのでしょうか?一般的なアフリカ系アメリカ人の方の発音とも特徴が全然違いますし。

まぁ、発音のことはさておき、彼の歌、声、これも唯一無二ですね。もはや精密に調整された楽器のようでさえあります。パワフルかつシャープなアタック、独特のグルーヴ、シャウト、息づかい、音が伸びるときのとても細かい繊細なビブラート。本当にこの表現力の幅広さ、どんなオケでも埋もれない最高のリード楽器です。

そしてサウンド面ではアルバムごとに大きく変化が見られます。例えば「Off The Wall」ではほぼ生楽器の演奏中心でバッキングもリッチでとてもソウルなノリが活かされてます。M1の「Don’t stop ‘til you get enough」のブラス+ストリングスのゴージャスなリフやカラフルなパーカッション、スタッカートで軽いシンプルなベースなどなど。他にもこのアルバムは全編通して(79年制作ということもあり)70年代の集大成とも言うべき、古き良きアナログレコードの時代を代表する暖かみのあるリッチなサウンドなんですよね。M2の「Rock with you」のコーラスなんかもとってもいい感じですよね。ドラムサウンドではLinn LM1が使用されていることでも有名ですね。

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Michael Jackson “Off the wall” 1979年発表。

打ち込みをしていてリアルな生楽器のアレンジを考えたいとき、このアルバムを聴いてミックスとか各楽器のフレージング、ボイシング、音色の特徴みたいなヒントってたくさんあって勉強になります。特に影響を受けたのはギターですね。私自信はギターはほとんど弾けないのですが、このアルバムに入っているギターサウンドの特徴は単音のバッキングパターンとか超シンプルなカッティングとかがPANで左右に振ってあるようなやつで、左右のギター合わせてノリが出てるような。コレ結構好きで私の打ち込みにもよくこのパターンが登場します。あとはブラスやストリングアレンジなんかもすごく勉強になります。ブラスのキメ、アクセントとストリングスの裏メロのセットみたいな盛り上げ方ですね。あとはM4の「Get on the floor」のようなファンキーなチョッパー気味のベースも「ウンベッウンベッ」いっててカッコいいです。チョッパーベースというと個人的な偏見で80年代な感じもしますが、この曲はまぎれもなく70’s DISCOなノリなのです。

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Michael Jackson “Thriller” 1982年発表。

それから82年の「Thriller」ですが、こちらは前作に比べ明らかにドラムマシンやシンセなどの電子楽器がより全面に出てきていてサウンド的に80’sの夜明けを感じさせます。M1の「Wanna be startin’ somethin’」のドラムマシンのハイハットクローズ16分音符5連打なんか一曲中鳴ってます。ベースもモロシンセベースですし。このビートすごい好きです。それにノッカってくるQuincy Jonesのブラスアレンジも相変わらず光ってますし。

M2の「Baby be mine」のベースも程よい丸さと太さが心地いいですし、イントロから右chのギターのカッティングに対して鳴ってる左chのアナログシンセのパターンもミョンミョンいってて好きな音です。サビのシンセのメロディもちょっと明るい音色で微妙にモジュレーションがかってていい味出してます。この曲はすべての音が(私の好みに対して)バランスいいんですよね。

そしてタイトル曲の「Thriller」ですが、これもドラムマシンのシンプルなパターンとアナログシンセベースが基本のグルーヴを出してますが、このベース、このシンプルなパターンにしてどれだけグルーヴを出しているか。かなり研究しました。イントロからAメロの基本のあのパターンですが、1拍目から3拍目のフレーズに対して4拍目は休符ですが、この4拍目に入る直前の16分音符が裏で鳴っているのをご存知でしょうか。これ発見したとき少し興奮しました。しかも超スタッカートなので見逃しやすいですが、この音はかなりグルーヴ出してると思います。さらに2番以降のAメロやサビへの繋ぎなどではオブリガート的にアドリブも入ってたりしてこちらもイチイチカッコいいです。あとサビのウラメロ的に左chでずっと鳴ってるモノシンセも渋いフレーズです。この曲も右chはずっとリズムギターですね。コレQuincyのフォーマットなんでしょうか?左chシンセ、右chギター固定で、みたいな。

「Beat it」はロック色が出ていてギターはあのEdward Van Halenで有名ですね。だって「音」が彼そのものですもんね。ソロも間違いなく分かります。この曲はイントロではTR808のサウンドが使われてるみたいですね。

また「Human nature」は彼の曲の中でも曲としてメロディが一番好きな曲です。サウンド的にはすべてが「優しい音」ですね。丸みがあって柔らかい、耳障りのいいやさしい音です。いつまでも聴いていたくなる「居心地の良さ」がこの曲にはあります。対して続く「P.Y.T.(Pretty young thing)」は元気の良いノリでグルーヴィなサウンド面では個人的にアルバム中最も聴いた曲です。聴いてて一番口ずさんでしまう曲ですね。一番好きなメロディが「Human nature」なら、ノリ・サウンドで一番すきなのは「P.Y.T.」ですね。この曲もおいしいシンセサウンドがたくさん聴けます。サビのコレまた左chで鳴ってるシンセの単音フレーズが最高です。また後半ではヴォコーダーも使われてますね。アルバム中で最も主張しているようなブイブイいってるベースも超気持ちいいですし。

アルバムのラスト「The lady in my life」は切ないメロディの曲で聴いているとアルバムの最後ということもあり、当時はテープで聴いていたのでとても寂しい気持ちになります。やっぱり簡単に曲が跳ばせるCDなどと違いアナログレコードやカセットテープのA面、B面てアルバム通して作品を楽しめて好きです。で、この曲はしっとりと歌い上げるMichaelの歌をじっくりと堪能出来ます。この曲のベースはエレキベースですね。バッキングに徹しながらも時折瞬間的に主張してて味を出してますね。

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Michael Jackson “Bad” 1987年発表。

そして87年発表の「Bad」です。このアルバムはさらに「音」が変わってます。簡単に言うとSynclavierです。当時の最新のデジタル技術を駆使して複雑なアレンジを作り出しています。「Off the wall」の頃のようなリッチな生楽器サウンドはありません。すべて機械上で作り上げた感がバリバリです。発表当時は新しいサウンドな気がしましたが、今聴くと全体的に何だかHighが足りないんですよね。パッと聴くとデジタルな感じで「いい音」のような感じなんですが、なんか全体のレンジが狭いというかこのアルバムのサウンドの質感ってあんまり好きじゃないです。アナログレコードの時代の「Off the wall」の方がよっぽどレンジが広い感じがするのは私だけではないと思うのですが・・・ただ、確かに他のレコードでは聴けないようなオリジナルの変わったシンセ音やシーケンサー上でしか再現できないようなフレージングなども随所に盛り込まれていてそういった意味では楽しめるアルバムです。

というわけで「Bad」は個人的には80年代当時はけっこう聴いていましたが最近では「Off the wall」や「Thriller」に比べるとめっきり聴いてないアルバムですね。結局私の中では「Thriller」がベストアルバムなわけで、Michael Jacksonをくまなく聴いているわけでもなく、すべてが好きだというわけでもなく、もちろん彼の歌やライブでのパフォーマンスなどは大好きだしとても楽しめるのですが。サウンド的な時代背景なども含めて好みが「Thriller」のそれなんですよね。かといって名プロデューサーのQuincy Jonesの手掛けた他の作品をちゃんと聴いてるわけでもないんですよね。なので最初にお断りしたとおり、詳しい「情報」を語るほどでもなく私なりの個人的思い?というかサウンド分析?的なものしか書けません。それにしても英語が母国語の人に「チャモン」って言って通じるんでしょうか?どなたかこの辺お分かりになる方いましたらコメントください。中学時代からかれこれ30年くらいの悩みです。

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