80’sシンセ機材のネーミング事情 YAMAHA編

Posted: 12月 31, 2012 カテゴリー: Synthesizer & MIDI
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80’sシンセ機材のネーミング事情 YAMAHA編

今回は80年代のシンセ関係の機材のネーミングについてあれこれ想いを巡らせてみたいと思います。といっても調べても確証的な由来などはあまり出てこないのであくまで想像の域を出ないことをご了承いただきたいと思います。正しいネーミングの由来などご存知の方いらっしゃいましたらコメントにてお知らせいただければ有り難いです。

YAMAHA

YAMAHAの80年代を代表するシンセと言えばやはりDX7を始めとするFM音源デジタルシンセDXシリーズですが、このDX、何をもってDXなのでしょうか。「デラックス」のDXでしょうか?当たらずとも遠からずみたいな感じがします。それともDXのDは「デジタル」のDでしょうか?これもそんな気になります。じゃあXは?Xは方程式のXのようなデジタル方式で導き出される未知のサウンドを感じさせるようなそんな記号ではないでしょうか。とにかくDXシリーズに関してはおおよそこんなところではないでしょうか。そして型番はDX7を基準にして奇数でDX1、DX5、DX9とシリーズ化され、DX1とDX5はそれぞれDX7が2台分の音源を搭載し、鍵盤をアップグレードされていたりと数が小さくなるほど高価なマシンでした。ただ、DX9だけは4オペレータのFM音源でDX7から機能やサウンド面で大きく劣る廉価版でした。残念ながらDX3というのは出ませんでしたね。そしてその後廉価版FM音源である4オペ方式のシリーズとしてDX21(これは21世紀を思わせる数字ではないでしょうか?)やDX27(この27という数字の意味は全く想像がつきません・・・)、DX27S(このSはスピーカー搭載のSですね。)ミニ鍵盤仕様のDX100が発売されました。このDX100は当時、YAMAHAが提唱していた個人向け小規模自宅録音システムであるXART100の中核シンセとして発売された経緯があります。セット内容はDX100、QX21、RX21、CMX1、KS10

dx7_logo
初代DX7のロゴ。とても直線的で”DX” の部分がストライプ、”7″の部分が袋文字になっていますね。

また、2代目となるDX7IIDのIIは2代目の意味で、最後のDは2系列の音源を搭載という意味で”DUAL”のDでしょうか?同じくフロッピードライブを搭載していたDX7IIFDはそれにフロッピードライブが付いてFが入ってますね。これらは6オペFM音源を2系列搭載していましたが、1系統のみの音源の廉価版DX7Sもありました。こちらは「シングル」を意味するSでしょうか。

dx7iid_logo
DX7IIDのロゴ。デザインがより洗練され、Dの文字が丸みを帯びています。私は世代的にこちらのロゴの方が好きですね。DX7S持ちでしたので。

DXシリーズの音源モジュールとしてはTXシリーズが発売され、TXのTはおそらくTONE GENERATORのTと思われます。DX7のモジュール版が(本体エディットは不可能)TX7ですが、別のアプローチでDX7を1台分搭載したTX116というラックモジュールを最大8台搭載してTX816というプロ仕様なものまでありました。116という数字は16音の同時発音数からきたものかどうか、そこら辺でしょうか。とにかくこれが8台で816となる訳です。そしてTXシリーズとしてはDX7IIの音源版としてTX802が発売されていますが802の数字もちょっと意味が分かりません。最後の2はDX7IIの「ツー」をとったものでしょうけど。802の8は8パート発音可能な意味でしょうか。そして何故3桁なのか?廉価版である4オペ方式のFM音源ではTX81Zもありました。これも81Zの8は8パート分の8でしょう。じゃあ1とZは何?強引ですが、1は1Uラックサイズで、Zは4オペのFM音源の新しい石であるOPZを表していたのでしょうか?

そしてTXシリーズ極めつけは唯一サンプラーであるTX16Wです。16は16ビットかと思いきやこいつは12ビットなんで多分、同時発音数の16でしょう。Wは波形を表す”WAVE”からでも来ているのでしょうか?

その後のシンセではVシリーズがV2と、リズムマシンやシーケンサーを搭載したV50がありましたが、この2と50の意味付けはもはや感じられませんね。そして時代はSYシリーズへと移り行くわけですが、SYシリーズでは型番がゾロ目の2桁が基本です。SYのSは「シンセ」のS、YはXシリーズの次に来たからアルファベット順でYと誰かに聞いたことがあります。で、最初に登場したのが基本モデルであるSY77です。ですが、DXシリーズとは逆に今度は数字が大きくなるほど性能や価格が上がるという法則です。そう、SY77のバージョンアップ版の当時のYAMAHAの究極のワークステーションがSY99です。そしてもっと安くなるとSY55やSY22(何故これだけ奇数じゃなくて偶数である2のゾロ目なのか?)そして次期シリーズではゾロ目の法則を裏切り、SY35やSY85など中途半端に5で区切るという技を繰り出してきます。SYシリーズに対する音源モジュールはTGシリーズとなり、SY77に対してTG77、SY55に対してTG55、SY22に対して何故かTG33となりましたが、SY85に対してはもはやゾロ目でないばかりか3桁になりいきなりTG500という暴挙です。その後もハーフラック版のTG300もありました。

こうしてまとめてみるとDXシリーズが結構分かりやすく整理された型番だったのに対して音源モジュールであるTXやTGはなかなか分かりにくい型番が多いのがYAMAHAの特徴ですね。その他にもリズムマシンはDXシリーズの頃はRXシリーズ、SYの頃はRYシリーズが出ていました。RXの型番も発売順にRX11、RX15、RX17、RX21、RX5、RX7、RX8、RX120となりますが、数字の型番に関してはもはやどれがいいやつなのか想像出来ない域ですね。RX5だけはちょっとでかくて印象が残ってる感じですが。それとシーケンサーであるQXシリーズは最初にモンスターマシンであるQX1が登場して、QX7、QX21、QX5と廉価版が続き、QX5のフロッピードライブ搭載機のQX5FD、最後に完成形にしてQX1直系のフラッグシップQX3となっていてこちらはなんとなく機能が想像つくくらいにまとまってますね。

ちょっと考え始めたらYAMAHAネタだけで結構長くなってしまいましたので他のメーカーについてはまたの機会にでもということで。

コメント
  1. のりゆきん より:

    TX802はDXで言うシングルモードが無くて、2音ポリが8パートあるパフォーマンスモードで使用する設計なので、おそらく8(パート数)×02(発音数)で802という意味かと。だから法則としてはTX816と一緒ですね(16音ポリのTF1が8つセットできるので、8(パート数)×16(発音数)で816)。そう考えるとTX81Zは最大同時発音数8音を最大8パートまで分割できるので、8(パート数)×1(発音数)で81かと。ZはおそらくOPZからきているのでしょう。

    • matsudananda より:

      >のりゆきんさん、
      的確なコメントありがとうございます!ものすごく納得しました。
      802と81Z、なるほどです!

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