近頃のシンセについて・・・

Posted: 1月 10, 2013 カテゴリー: Synthesizer & MIDI
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近頃のシンセについて・・・

ここ十年ほど個人的に音楽の創作活動を休止してからというもの、シンセ関連機材についてもほとんど興味がなくなってました。昨年、このブログを始めてから昔のKeyboard MagazineやSound& Recording Magazineなんか読み返したりして80〜90年代のデジタル機材に想いを馳せていたものの、2000年代に入ってからのシンセ関連に関しては全くの無知で、少し気になってY社やR社、そしてK社なんかのサイトを覗いてみたら、浦島太郎状態でした。今のシンセってすごいことになってますね。

まずはYAMAHA、MOTIF XFシリーズというのがどうやら現在のフラッグシップモデルらしいです。

何?1353音色?741MBの大容量波形を収録?ビンテージならではのナチュラルでウォームなサウンドを再現するVCMエフェクト?

ビンテージならではって。。。ビンテージじゃないだろ、おまえ。もう訳が分かりません。何がしたいのか。で、新しくMOXシリーズってのがありまして、コレはMOTIFの廉価版的な扱いなのかしら。デモムービーなども見てみましたがイマイチ欲しいと思うほどの要素が見つかりませんでした。

次はRoland、去年くらいからJUPITER80が気になっていましたが、我々世代にとっては懐かしいJUPITERやJUNOといった往年のシリーズが復活しているようです。JUPITERについてはどうやらキーワードが「SuperNATURAL」らしいです。

”SuperNATURAL:Behavior Modeling Technology により、従来の音源では難易度の高かった「自然で豊かな表現」を可能にしたローランド独自の音色群です。” 

ちょっと意味が分かりにくいなぁ。じゃあそのBehavior Modeling Technologyって何?って話ですが、

”Behavior Modeling Technology:楽器そのもののモデリングに加え、奏法における各楽器独特の振る舞いをもモデリングすることにより、リアルタイムに自然で豊かな表現を可能にする音源技術です。”

そしてJUPITERシリーズの音は

”Behavior Modeling Technologyによって生み出されるフルSuperNATURALトーン。それぞれに最適な専用音源が発音し、自然で豊かな演奏表現力を実現。”

とのことで、より分かりづらいです。まぁ、こちらもデモムービーを見てみましたが、これぞ!というような特色は見つかりません。強いて言えばオールラウンドなんでしょうけどね。

そしてKORG、こちらはKRONOSというのと、KROMEというどこぞのブラウザのようなネーミングですが、KRONOSに至っては9つの音源を搭載という化け物ぶりです。PCM RAM容量2GB、SSD容量を62GBって・・・

もうなんか嫌になってきますね。YもRもKも・・・どれも総じてワークステーションタイプでオールラウンドなんですが、大型タッチ液晶にUSBやらなんちゃらでPCに接続してエディット可能だの、DAWソフト付属だの、やれ大容量メモリだ、大容量波形内蔵だのって。なんか日本がダメになった理由が分かる気がします。向かってる方向が全然音楽じゃないんですよね。なんかPCで出来ることをわざわざシンセでって感じがするんですよね。

そこで唯一救いだったのがmicroKORGですかね。10年にもなるんですね、アレ。アナログシンセっぽくも使えるしヴォコーダーにもなるし、ビンテージサウンドも増えてるしで、あの鍵盤さえ割り切れれば(別にマスターキーボードがあれば)充分”アリ”ですね。なんかシンセって感じです。

というわけで久々に各社の現行のシンセラインナップをざっくりと見てみて、全然シンセな感じがしない!という勝手な結論に至った次第であります。まぁ、2000年代に入ってからは海外ものなども全然チェックしていないのでまだまだ良さそうなものも本当はあるのかも知れませんが、少なくとも今すぐ欲しい!などとは思いませんでした。名前から結構気になっていたJUPITER80ですらよく分かりません。

良い音楽や良い演奏というのは必ずしも性能や音質が良いから出来るというものではありませんしね。楽器の善し悪しってもっと別な次元だと思うのですがいかがでしょうか?かなりひねくれた感想ではありますが、やっぱりこのブログでご紹介しているような往年のビンテージシンセの方が魅力的だと思います。古い人間ですね。

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コメント
  1. 匿名 より:

    忌憚のないご意見、ありがとうございます。
    「向かってる方向が全然音楽じゃないんですよね。なんかPCで出来ることをわざわざシンセでって感じがするんですよね。」

    そう思います

    • matsudananda より:

      匿名様、コメントありがとうございます。
      少々前の記事ではありますが、読み返してみると我ながら随分勝手な見方だなと思います。
      ただカタログでは性能面ばかりが前面に煽られ、音楽的な想像力をかき立てる何かが足りない・・・そんな感想がありました。どんなにしょぼいスペックであってもひとつの波形をリアルタイムでいじくる、そこからオリジナルの音楽を生み出す。そんなシンセ本来の魅力が、逆に最初から何千、何万というプリセットによって用意されていることで「音を想像する」楽しさが薄れているような気がしました。

  2. saitou より:

    高校生のころJUNO-6を所有し弾いていたことがあり、50を越えた現在もう一度あの時のワクワクした気持ちになりたいなという衝動にかられて色々調べています。
    その後の、YAMAHAのDX7の登場からシンセサイザーの歴史はちんぷんかんぷんに。

    youtubeで音色を聞くとJUPITER-80にしろ完全にJUPITER-8を表現しきていないですよね。
    音の反響、揺らぎ、リバーブ効果って言うんんですか、何か人工的定期的で魂がちっとも揺さぶられない。
    やや似ているなって音もあるけれど、やはり偽物だという感じがします。

    当時100万円でしたっけ?JUPITER-8。
    アナログの音って100Vの電圧がビリビリ効いていて感電しそうでいて、揺らぎ感もデジタルにはないランダムな感じですよね。
    今でもしびれます。
    高校生の私には雲の上の存在であったハイエンド機種も、現在はかみさんをちょい騙せば手が届く金額なのに・・・
    JUPITER-80は実売価格30数万円ですよね。
    高いです!正直CASHIOの2,3万円の玩具キーボードと音色変わらないと思うのは言い過ぎでしょうか?

    Nord Lead A1 あたりで妥協しようかなと思う日々です。

  3. ken より:

     まぁ、日本はモノを作るの”だけ”が上手いから、分野の最後にやることはスペック勝負なのよねぇ。

     でも逆に海外シンセはクリエイティブこじらせすぎて金持ちの道楽みたいになってるし、自分の信じた道を行け!ってことなんですかね。

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