80’s 洋物シンセ事情 Ensoniq編

Posted: 1月 15, 2013 カテゴリー: Synthesizer & MIDI
タグ:, ,

80’s 洋物シンセ事情 Ensoniq編

Ensoniq、1985年の衝撃の低価格サンプラー、Mirageの登場で一躍その名を世界に知らしめたアメリカの会社ですが、その後E-muに吸収されてしまったようです。サンプラーであるMirageのヒットで知られていますが、その後も90年代にかけて次々と発表されたPCM波形を使ったシンセでも、個性的な存在感のあるサウンドでファンも多かったメーカーです。私個人的にはEnsoniqの実機を使ったことはないのですが、楽器店の店頭などで試奏させていただいたり、あらゆるCDなどでEnsoniqサウンドを確認しており、いかにもアメリカンなコシと張りのあるサウンドは今でも憧れの機種のひとつです。どれを取るかと言われれば結構、機種が多く迷ってしまうのですが。

Ensoniq Products

ensoniq_mirage
Ensoniq Mirage 1985年発売。定価398000円。Fairlight CMI(ウン千万円)やEmulator(3百万円)などの時代に当時の衝撃の低価格を実現したサンプラー。

Ensoniq_ESQ-1
Ensoniq ESQ-1
 1986年発売。定価248000円。8音ポリ、32波形を搭載した3DCO仕様、VCF、VCAとアナログな音作りが出来るシンセで8chマルチティンバー、8トラックシーケンサー内蔵。

ensoniq_sq80
Ensoniq SQ-80 1988年発売。定価298000円。ESQ-1のバージョンアップ版で8音ポリ、3DCOなど基本性能は同じ。オシレーターの波形が75種類に増えています。

ensoniq_eps
Ensoniq EPS 1988年発売。定価288000円。20音ポリ、16トラックシーケンサー内蔵のサンプラーワークステーション。演奏中にデータのロードが可能など画期的な機能を搭載。後にEPS-16+(定価368000円)というバージョンアップ版も発売されました。

ensoniq_vfx
Ensoniq VFX 1989年発売。定価288000円。16ビット、109の内蔵波形を搭載。6波形を同時に使用可能。その圧倒的なサウンドでEnsoniqの代表機種としてロングセラーとなり、後にシーケンサーを搭載したVFX-sdの他、何度かマイナーチェンジも行われていたようです。(写真はVFX-sd)

ensoniq_sq1
Ensoniq SQ-1 1990年発売。定価248000円。76鍵バージョンのSQ-2(定価265000円)も同時に発売されました。VFXの廉価シリーズという位置づけながらそのサウンドはVFX譲りの正真正銘Ensoniqサウンドだったようです。またピアノ波形をあらたにプラスしたSQ-1Plusも発売されました。そしてSQシリーズとしては1UラックタイプのSQ-R(定価180000円)も発売されました。

ensoniq_sd1
Ensoniq SD1 1990年発売。定価398000円。VFXの後継機種。3.5Mbの増量されたROMに搭載された1Mb以上のピアノサウンドなど、合計168波形。

ensoniq_ks32
Ensoniq KS32 1992年発売。定価320000円。名前の通り?32音ポリ。76ウェイテッド鍵盤。

と私が知るところではこの辺りまででしょうか。この後も90年代後期の会社が買収されるまで勢力的にシンセ、サンプラーを発表していたようです。しかし日本国内では国産メーカーのシンセの低価格化などにより、初期の製品の一部のマニアックなファン以外にはなかなか売れなかったようです。ですが私もあのEnsoniqならではの元気のある抜ける音は、是非将来中古で1台手元に置いておきたいものです。あの音は国産シンセではなかなか出ないんですよね。

広告
コメント
  1. マサやん より:

    こんばんは。
    自分はSQ80を含め数機種を80年代〜90年代に購入し、
    2014年の今もリペア店でオーバーホールなどして頂きながら使ってます。
    このensoniqの音も他に変えがたいものがあります。
    発表当時は国内はDX7、M1、D50が人気が高くて知り合いも国産を買っていましたが
    それら国産には自分は見向きもせずensoniq(SQ80)に。
    当時の国内はデジタルシンセが流行しだしていたので、アナログシンセはダサいという
    雰囲気がありましたし、楽器屋のお兄ちゃんもアナログはもう売れないとか言ってたような。
    SQ80に関して言えば波形以外はオーバーハイ◯をお手本にしたアナログ回路の音作りなので、
    当時大学生の私は人気の国産シンセと『違うもの』を見抜いていたんでしょうか。たぶん。

    • matsudananda より:

      マサやんさん、コメントありがとうございます!
      今でもSQ80使っていらっしゃるとは素晴らしいです!オーバーホールも必要ですよね、大事に使ってらっしゃるのですね。個人的にはEnsoniqはいかにも”アメリカ!”っていうガッツのある明るいパワフルなサウンドがとっても印象的で確かに当時の国産シンセでは出ない特徴的な音ですね。羨ましいです。是非いつまでも大事に使ってくださいね。

      • マサやん より:

        レスありがとうございます。
        VFX, ASR10, EPSもウチにあるのですが、みんな完全オーバーホールしないといけない時期にきています…。
        完全オーバーホールは電子工学知識のある業者に出さざるを得ないので、お金がかかります…。

        あと最近、昔の作品をささやかながら売り出し始めました…(笑)
        SQ80を随所に使用しております。

  2. ひでたけ より:

    初めまして。
    投稿を読んでひじょうに面白く、勉強になりました。
    いまはソフトで、古いシンセサイザーが復刻しているのはうれしい反面、メカメカしいものがなくなり残念です。

    はじめての投稿で、失礼を承知でおうかがいするのですが、

    この曲で登場するシンセサイザーの機種名はお分かりになるでしょうか。
    この時期はM1が出ている反面、FM音源もあった時期で、この曲の音がどうやって作られているかも知りたいのです。

    お気づきの点がありましたらご教授願えると幸いです。

    • matsudananda より:

      ひでたけさん、コメントありがとうございます。
      懐かしい曲ですね、80年代後期当時を代表するサウンドですね。
      調べてみたらこの曲の編曲は船山基紀さんという方で当時いち早く日本にFairlight CMIを導入された方のようで、今でいうシンセのワークステーションのようなとても高価なシステムで製作されているようです。

      ベースラインはYAMAHA DX7などのFM音源系統の象徴的なゴリゴリシンセベースのオクターブ奏法ですね。このパターンは当時のダンスミュージックのデフォルトでした。
      あと派手なシンセブラスのリフも定番で、これはこの当時のシンセなら大体似たようなサウンドが入っていたのではないでしょうか。もしくは違う音源をMIDIで二つ以上重ねたりして厚みを増すようなこともやっていましたね。
      時代的にはFM音源、アナログ音源、せいぜいRoland D50くらいがメインだったのではと思います。KORG M-1っぽいサウンドはこの曲ではまだあまり目立っていない感じですね。

      こういったシンセ談義は大好物ですのでまたコメントください。

    • マサやん より:

      PVで出てくるキーボードのシルエットが
      KURZWEIL のK250ぽいです。

  3. 匿名 より:

    マサさん>
    ご返答ありがとうございます。さっそく検索してみました。ありがとうございます。
    当時はこういうネットもなく、私も高校生で、ほとんど情報がなかったので感謝しています。
    手元のシンセで再現をしてみようかなと思います(^^)

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中