80′sアーティスト列伝 Depeche Mode vol.4

Posted: 1月 16, 2013 カテゴリー: 80's Music & Artist
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80′sアーティスト列伝 Depeche Mode vol.4

Depeche Mode vol.4です。今回は1984年に発表された4thアルバム「Some Great Reward」についてです。このアルバムでは前作から新たに参加したAlan Wilderのサウンド構築の色がより強く出ています。そしサンプリングの使い方もいよいよ本格的に様々なアイディアに溢れています。そしてM3の「People are people」の大ヒットなどによってヨーロッパのみならず全米進出も果たします。Depeche Modeが世界的に知られることとなった記念碑的なアルバムです。

また、サウンド面だけでなく歌詞においても切なく暗い独特のMartin Goreの世界がいよいよ深みを増しています。

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DEPECHE MODE “Some Great Reward” 1984年発表。

1 Something to do
2 Lie to me
3 People are people
4 It doesn’t matter
5 Stories of old
6 Somebody
7 Master and servant
8 If you want
9 Blasphemous rumours

サンプリングに関してはこの時期登場したEmulatorによるところが大きいのでしょうか。随分使用頻度が多くなっています。リズムだけでなくバッキングのあらゆるシーケンスでシンセではない変わった音が取り入れられています。この頃のサウンドからコピーをしようにも普通のシンセだけでは再現出来ないサウンドになってしまいました。メロディはMartinならではのより切なくダークな歌詞と相まって一層世界観が出来上がっています。

M2の「Lie to me」のメロディなどもヴォーカルのDavid Gahanの歌い方がこの時期、著しく成長していて1stの頃のあどけなさなど微塵もなくなっています。M3の「People are people」はメタルパーカッション全開で勢いのあるビートを構築しています。またサビ前のMartinの声の掛け合いなどのアレンジも見事です。


DEPECHE MODE “People are people” 1984年。

Martinの声と言えば、メインヴォーカルのDavidとは対照的なハイトーンが魅力でこの頃からバンドの中でもたびたび登場し、曲の中での表現の幅を広げています。M6の「Somebody」はMartinが歌っていて、今でも聞き応えのあるシンプルながらも味わいの深い、バンドを代表するバラードナンバーとなっています。私個人的にもDMの中でも1、2を争うくらい好きな曲です。


DEPECHE MODE “Somebody” 1984年。

またM7の「Master and servant」は詞の内容や鞭の打撃音、鎖の音など当時は公にできなかったSMプレイを想起させる内容で、BBCでは一時放送禁止になるなどして、逆に話題になったりもしました。


DEPECHE MODE “Master and servant” 1984年。

M8の「If you want」は何ともダークな雰囲気で始まる怪しい曲調です。この怪しいメロディとこのシーケンスパターンは本当に良い意味でミスマッチというかなかなかこうは出来ないと思います。

M9の「Blasphemous Rumours」では「自殺を図った少女が命を取り留めるも、キリスト教に目覚めた途端事故で死ぬ」という皮肉に満ちた運命を背景に、神に毒づくという歌詞が問題となり、こちらもアメリカのいくつかのラジオ局で放送自粛の処置がとられました。この曲はサウンドもリズムも独特で強烈な印象を残す曲です。歌詞の内容の通りとても重苦しい雰囲気なのですが、サビのどうしようもなく切ない盛り上がりもたまりません。また間奏のオルゴール風のメロディも曲の中で突飛に浮いてる感じなのですがこれが何故か聴いた後も耳から離れない不思議な構成なんです。


DEPECHE MODE “Blasphemous rumours” 1984年。

この4thアルバム「Some Great Reward」は間違いなく長いDEPECHE MODEの歴史の中でもその後の方向性を示した転機になっているアルバムで、新メンバーであるAlan Wilderのサウンド構成力、ソングライターであるMartin Goreの作曲の方向性、メインヴォーカルであるDavid Gahanの深みを増し成長したヴォーカルが見事に融合した80’sシンセポップの傑作です。もうひとりのメンバー、Andrew Fletcherは一番目立たない存在ですが彼はバンドのまとめ役といいますか、精神的支柱とでもいいましょうか、バンドにとってはなくてはならない存在なのは間違いないのですが、サウンド面では残念ながらほとんど彼の功績が語られることはありません。

コメント
  1. […] 前回までにDepeche Modeの4thアルバムである「Some Great Reward」までをご紹介いたしましたが、今回は86年発表の5thアルバム「Black Celebration」とその前に発売されたアルバム未収録のシングルについてご紹介いたしましょう。 […]

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