80′sアーティスト列伝 Depeche Mode vol.6

Posted: 2月 21, 2013 カテゴリー: 80's Music & Artist
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80′sアーティスト列伝 Depeche Mode vol.6

80’sのシンセポップシーンにおいて、これだけ話題に事欠かないバンドも他にないであろうDepeche Modeの6回目です。今回は前回ご紹介しました前作「Black Celebration」に続いて6枚目のスタジオアルバム、「Music For Masses」についてです。このアルバムはバンドにとって初めてのデジタル録音を取り入れた作品です。全体のサウンドの印象はそれまでの彼らのサウンドの特徴でもあった大胆なサンプリングの多用を抑え、シンプルながらも柔らかく暖かい、そして味わいのあるシンセサウンドが満載です。よりシンプルに曲自体のメロディが味わえる作りとでもいいましょうか。

depechemode_music_for_the_masses
Depeche Mode “Music For The Masses” 1987年発表。

1 Never Let Me Down Again
2 The Things You Said
3 Strange Love
4 Sacred
5 Little 15
6 Behind The Wheel
7 I Want You Now
8 To Have And To Hold
9 Nothing
10 Pimpf
11 Agent Orange
12 Never Let Me Down Again (Aggro Mix)
13 To Have And To Hold (Spanish Taster)
14 Pleasure, Little Pleasure

そして前作からのシングル「It’s A Question Of Time」で映像を担当したAnton Corbijnが本アルバムから長年にわたって現在までジャケットやバンドの写真などのアートワークを全面的に担当していることで、彼らの音世界が見事にビジュアルで表現されています。


Never Let Me Down Again

M1の「Never Let Me Down Again」は、その雄大なメロディが心地よく、ピアノとシンセのサウンドもメロディと程よくマッチしています。この映像もストーリーはよく分かりませんが、モノクロでとても味のある映像です。


Strange Love

M3の「Strange Love」はシングルとしてもヒットしましたが、キャッチーなシンセリフで始まり、メロディもとても哀愁がありながらも、シンプルにまとまっていて聴きやすい曲です。


Behind The Wheel

M6の「Behind The Wheel」はコレもシンプルながら雰囲気、メロディともにじわじわくる好きな曲です。この曲のインスト部分のシンセと単音のギターのメロディの絡みなんかはMartin Goreお得意の作り方ですよね。それにしてもこの頃のビデオは全部モノクロですね、Antonさん徹底的にこだわってますね。


I Want You Now

M7の「I Want You Now」はMartinの歌う曲で、もはやDepeche Modeのアルバムに欠かせないMartin節が全開です。息づかいやヴォイスもののバッキングとシンセが効果的にアレンジされていてメロディが全面に出ています。アレンジの面白さもさることながら、やはりメロディと歌詞がぐっとくる内容でアルバム中最も好きな曲です。

そして前述のAnton Corbijnのアートワークとも相まってこの頃からのDepeche Modeのイメージをアルバムとしてより深く味わえるのが、M10の「Pimpf」とM11の「Agent Orange」の2曲のインストナンバーです。このメロディの組み方などは個人的にものすごい影響を受けました。


Pimpf

また、このアルバムを発表後、101公演にも渡る長期の世界ツアーを行っていて、知名度、人気も欧州のみならずまさに世界規模に達していて、このツアーの模様はドキュメンタリーフィルムとして記録され、101公演目のアメリカ、カリフォルニア州、Pasadena Rose Bowlでのライブは2枚組のライブアルバム「101」として発売され、それまでの約10年に渡るバンド活動を総括的に振り返るにふさわしい内容となっています。

depechemode_101
Depeche Mode “101” 1989年発表。

内容は88年6月の世界ツアー101公演目のPasadena, Rose Bowlでのライブを編集した2枚組ライブアルバムで、6万人以上の聴衆を前にアルバムのタイトル通りのまさに「Music For The Masses(大衆のための音楽)」を披露した格好となりました。先ほどご紹介したインストナンバー「Pimpf」で始まる構成が印象的。その後は各アルバムからのおいしい曲をバランスよく演奏していて、ライブアルバムでありながら期待を裏切らないベストアルバム的な意味合いも強く、この当時は私も本当によく聴いていました。このライブ版のMartinの歌う「Somebody」は最高です。

そして、世界規模での長期にわたる大掛かりなツアーが必然的となり、この頃からアルバムの発表間隔も数年に渡ることになります。80年代におけるDepeche Modeの活動はここまでですが、この後もご存知の通り、現在におけるまで30年以上に渡り幾度の存続の危機を乗り越え、第一線で活躍を続けています。もちろん、90年代以降の活躍についてもどんどん続けてご紹介していきますよ。

80年代のDepeche Modeのまとめ的なトピックとしましては

  • 1stアルバム発表後にリーダー・ソングライターであるVince Clarkeの脱退。
  • 以降、バンドの存続をかけてのMartin Goreのソングライター・シンガーとしての才能の開花。
  • アイドル的シンセポップから哀愁のある、人間味の溢れる歌詞、楽曲、そしてサンプリングなどを駆使した独自のサウンド世界を構築。
  • バンドのサウンド面における要としての新メンバーAlan Wilderの加入、定着。
  • イギリス本国のみならず、アメリカを始め世界的な商業面での成功。
  • Anton Corbijnのアートワークを採用し、サウンドとリンクしたビジュアル面でもバンドのイメージを作り上げることに成功。

といったところでしょうか。それといつもあまり語っていないことなのですが、メインヴォーカルのDavid Gahnはこの10年でも着実に成長をみせ、とくにライブにおいてはいつだって最高のフロントマンです。いくらMartin Goreのアクが強くても、いくらAlan Wilderのサウンドメイクが素晴らしくても、どんなにAndrew Fletcherが陰であくせくバンドの世話をしても?彼の声なくしてはバンドはあり得ません。でも実はこの後の彼の成長ぶりの方が凄まじいので世間でもあまり語られていないと思うのですが。次回からは90年代におけるDepeche Modeについてです。お楽しみに。

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