Roland U SERIES and JV SERIES

Posted: 2月 25, 2013 カテゴリー: Synthesizer & MIDI
タグ:,

Roland U SERIES and JV SERIES

80年代中期以降のシンセのデジタル化、そしてRoland D50以降のPCM波形の搭載の流れを汲み、ここからRolandのシンセは、PCM波形をリッチに搭載して打ち込み上のリアルな楽器音の再現に重きを置いたプレイバックサンプラーとしてのUシリーズ、そしてそれにシンセとしての音色エディットの可能性をプラスしたJVシリーズへと枝分かれしていくことになります。

さらに言えば、そこにハードシンセとしてのパネル上に多数配置されたフェーダーやノブでリアルタイムに音色をいじりながら演奏するライブな要素を兼ね備えたJD800もあるわけです。

 

roland_u20
Roland U20 1989年発売。定価165000円。RS-PCM音源。61鍵盤。6パート+リズムパートのマルチティンバー対応。同時発音数30音。2枚のPCMカードスロットを搭載し、PCMの音色波形ライブラリーを増やせる仕組みでした。本体には128音色内蔵。前年の88年に1Uラックタイプの音源モジュールU110(定価93000円)が既に発売されていました。こちらは本体に99音色、そしてPCMカードスロットを4基搭載。そしてU20と同じ89年登場の後継機、U220(定価110000円)がU20と同等の音源のようです。またUシリーズはフィルターを持たず、音作りはほぼ出来ない作りとなっていてまさにプレイバックサンプラー的な音源でした。海外では一部でROMPLER(ROM、つまり読み込みしか出来ないサンプラー)などと呼ばれていたりします。

90年にはDシリーズ最後のモデルとしてD70もリリースされていますが、D70では幅広い音作りを実現しながらUシリーズのPCMカードも読み込めるという贅沢な仕様でした。

また同時期には同社のサンプラーSシリーズの流れを汲むワークステーションW30(定価268000円)もリリースされており、Sシリーズ、Wシリーズのサンプリング技術がこのUシリーズ、そして後のJV以降のシンセ、さらにはDTMの普及に拍車をかける大ヒットとなるSoundCanvasシリーズなどのPCM波形に活かされています。

この80年代後期のPCM波形搭載シンセの動きは87年のRoland D50、そして88年のKORG M1の登場によって市場に歓迎され、サンプラーとシンセの統合、マルチティンバー音源、シーケンサーやマルチエフェクターをも内蔵した1台完結型ワークステーションとしての性格、また音色を作るというよりも数多くのプリセットサウンドから選ぶという流れが各社、一気に加速していくことになります。

80年代後期の各社のPCM波形を搭載したシンセ

KORG M1 → Tシリーズ → 01/Wシリーズ(aiシンセシス音源)
YAMAHA SYシリーズ、TGシリーズ、QYシリーズ(AWM音源)
Roland Dシリーズ(LA音源) → Uシリーズ、JVシリーズ、SoundCanvas SCシリーズ

そして各社のサンプラーはこの流れの中で、YAMAHA TX16W、KORG DSM-1、CASIO FZシリーズ、Roland Sシリーズ、Wシリーズ等々、PCMを大量に搭載したシンセの陰に隠れ次第に消えていくことになります。最もこの時期の国内のサンプラー市場は、海外メーカーではE-mu、Ensoniq、国産メーカーでは既にAKAI S900、S1000シリーズがほぼ制覇していてライブラリーも充実しており、他の後発メーカーはもともと苦戦を強いられていましたが。

roland_jv80
Roland JV80 1992年発売。定価179000円。同時発音数28音。61鍵。8パートマルチ。128音色。エクスパンションボードSR-JV80シリーズを1枚装着可能。同時に1UラックタイプのJV880(定価99800円)も発売。Uシリーズに対してTVFなどを搭載し音作りが可能。私も当時から出音の太さに定評のあるJV880を長年愛用しています。

同92年に廉価版のJV30(定価118000円)も発売されましたがこちらはエクスパンジョンボードの搭載は出来ず、GM/GS対応の音源となっております。

その後JVシリーズは音色カードのみならず、エクスパンジョンボードのライブラリーを定期的にリリースし、その音色の拡張性から同社のロングヒットシリーズとなり90年代を代表するサウンドを生み出してきました。

JV30系の後継として
93年 JV35(定価118000円)発売。
93年 JV50(定価145000円)発売。FDD搭載。

JV80系の後継として
93年 JV90(定価169000円)発売。76鍵。
93年 JV1000(定価249000円)発売。76鍵。FDD搭載。シーケンサー内蔵。
94年 JV1080(定価149000円)発売。2Uラックタイプ。エクスパンジョンボード4枚搭載可能。
96年 JV2080(定価159000円)発売。2Uラックタイプ。エクスパンジョンボード8枚搭載可能。

この後JVシリーズはXVシリーズへと進化していくことになります。そして何と言ってもJVシリーズの魅力は、音色カードとエクスパンジョンボードによる大容量ROM、そしてこれによりどんなジャンルにでも対応出来る幅広さと音楽的な魅力を持った弾いていて気持ちのいいRoland独特の音色群です。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中