再現不可能なものほど愛おしい。

Posted: 3月 24, 2013 カテゴリー: Synthesizer & MIDI
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再現不可能なものほど愛おしい。

当たり前の話ですが、音楽は時間軸をなくしては音楽でなくなってしまいます。次々に時間が流れ音が動いてこそ音楽です。まぁ、音自体が空気の振動ですので時間という概念なしには「音」自体成り立たない訳ですが。

という訳で、音楽には時間軸が絶対条件ですが、ご存知の通り、時間は巻き戻したりやり直したりはできませんよね、もし出来たら、あのときああしてれば・・・

でも音楽ではシーケンサーや録音機材を使えば手軽に再生出来るという素晴らしい環境があります。私もシーケンサーやMTRは大好きな機材でいつもお世話になっています。こういった機材を使い倒していますと、さぞ緻密な計算をしながら音楽をしているように思われますが、MIDIシーケンサーを使っていてもなかなか簡単に再現出来ない要素というのもいろいろございまして。

私が音楽を作る際はこういった機材を使っていても、「偶然にそのときしか出来ない要素」というのを非常に意識しています。あえて再現出来ないようなことをやるのも楽しいものです。まぁ、今の最新のPCやデジタル機材を駆使すれば再現出来ないものなどないのでしょうが、ここら辺が私があえて古い機材を使っている、つまり再現出来ないことを楽しむ要素を残しておく、理由でもあります。(本当はお金がないだけなのですが・・・)

例えばリアルタイムでシーケンサーに入力してフレーズを重ねていく作業でも、ミスタッチを敢えて残しておくという暴挙や(狙ってもなかなか同じ間違え方って出来ないものです)違う拍子で作ったフレーズを強引に重ねてみる実験ですとか。出来上がったあるフレーズの音色を全く違う楽器音に変えてみたり。ある曲のイントロを省いていきなりサビから始めてみるとか。こういうのってそのときの勢いでしか作れないので面白いです。

そしてMIDIシステムを使っていても、編集に出来るだけ時間をかけないということも心がけています。つまりいち早く録音してしまって「音」にしてしまうのです。このときのリアルタイムのミックスが何とも楽しいです。もちろん細かな各パートのバランスですとかエフェクト、リアルタイムで重ねるパートのプレイも含めて、そのときにしか出来ない要素をふんだんに楽しんでひとつの「音」に詰め込んでしまう訳です。いつでも全てを再現・制御・編集可能な状態というのはいつまでも終わりがないですからね。まぁ、これすらも今の機材ですと後からいくらでも再現・編集出来ますけどね。

音楽でもっとも再現不可能なものの醍醐味はやっぱりライブでしょう。そのとき、その空間でしか味わえない歌や演奏、空気感。そう、音楽とは本来肌で感じるもので、あくまでも「音のデータ」だけを指すものではないはずです。

そこで私も音楽を作る際は、シーケンサーなどを使いながらもデータ的なものは最小限にしておき、せめてリアルタイムなライブ感、そのときにしか出来ないようなライブ感を大事に楽しみたいと思っています。違う言い方をすれば「行き当たりばったり」なんですけどね。

でも例え最高の演奏をすべて記録したとして、ライブで毎回そのシーケンサーのスタートボタンを押すだけで最高のライブが出来るでしょうか?次にどんな展開が来るか?同じ曲でもそのときそのとき違う演奏だからこそライブなはずです。MIDIシステムを使いながらもこういったライブな要素があってこその音楽だと思います。

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