立ち位置のない立ち位置
なんとも矛盾した表現ですが、ふと自分が通ってきた音楽的な経験とか立場を振り返ってみますと、これが一番しっくり来るような感じがします。といいますのも、私、やっぱり根がミーハーなもので、いろんなところのいいとこ取りみたいな基本ミクスチャー?なんですよね。
ジャンル的にも基本路線は歌ものでエレポップやらテクノが好きなのですが、R&Bからハードロックやメタル、プログレなんかも聴きますし、脈絡がないんですよね。でもどのジャンルも極めているわけではなくて、その筋一筋の方に比べたら知識も理解も素人同然です。
そのくせ、それぞれのジャンルでも聴くものは幅広く網羅しているわけでもなく、ものすごく偏っていたり。
こだわりのないのが、”こだわり”みたいなとこがありまして。
中学・高校時代にピアノを習い始めて、シンセいじりにハマり、多少バンドを経験しながらも純粋なプレイヤーというわけでもなく、バンドマンにもなりきれず、コンポーザー気取りで基本はひとりで打ち込みで作曲中心の音楽活動、それに加え欲張りにも歌も歌いたいだとか、その延長で録音にこってみたり、表現者でもあり続けたい思いもありながら社会に出てからは仕事柄、PAなんかの裏方やライブハウスの仕事もやりつつ、イベントに携わってみたり・・・さらにはイベント絡みの延長でDJのまねごとにもハマってみたり。
打ち込みで音楽作ってるわりにテクノみたいなどっぷりのジャストシーケンスというよりは、妙に横ノリ的なグルーヴにこだわってみたり、へたくそな手弾きニュアンスにこだわってみたり。
そう、何でもいろいろやってみてふと思うのが、実は何も極めてないなと。
自分は何屋さんなのかと。
仕事としてとかプロとしてとかのレベルではもちろんないのですが、趣味の方向としても今自分がやりたいものは何なのかと。
とりあえず今は、思いの向くまま音楽に関するこのブログを続けて、空いた時間に出来るだけ打ち込みで曲を作っていく。
それが精一杯なのかな。
そのうち時間が出来るようになったらまたライブでもしたいなんて思ってはいるのですが、いつのことになるのやら。
それにしてもこの中途半端な立ち位置のない立ち位置というのがやっぱり一番楽でしっくりくるんですよね。何かひとつのことで勝負するということを避ける感じの”逃げ道”とか”言い訳”の用意された立ち位置とでもいいましょうか。特に何も一生懸命やっているわけでもないけど、いろんなことの組み合わせでたまたま出るかっこよさだけ自慢するようなずるい自分。
昔から好きなジャンルとか自分のやっている音楽のジャンルやスタイルについて訊かれると、どう言ったらいいのか分からなかったんですよね。どれも自信を持って語れるものがないんですよね。かっこいいと思うものを聴くし、自分がかっこいいと思う、もっと言うと自分がそのとき一番聴きたい音楽を作ってるような。
少し話は逸れますが、音楽のジャンル分けってすごくナンセンスだと思うんですよね。iTunesのライブラリに取り込むときもジャンル分けってすごく悩んでしまいますもの。例えば大好きなバンド、Depeche Modeひとつとっても80年代と今では全然ジャンルって違いますよね。もう今では諦めてジャンル分けはあまり気にせずにiTunesに取り込んでます。
テクノといっても人によって捉え方は様々、世代によっても捉え方が違うし、国や地域によっても違いますよね。それをさらに細分化して「なんちゃらテクノ」とか言っちゃうとキリがありません。結構日本人て細かいジャンル分け大好きですけどね。
ということで今後もジャンル的にも活動スタイル的にも立ち位置のない立ち位置でやっていこうかと、ふとそんな結論のない結論?に至った夜でした。
