「AKAI S01」タグのついた投稿


未だにPCで音楽が苦手なんです。

例えばGarageBand。

GarageBand
GarageBand

そう、Macをお使いの方なら最初から入っているあのギターのマークの・・・

いろいろ出来そうで、AppleLoopなるループネタなんかも豊富に揃っていて、でも以外に私、あまり使ってないんですよね。だいたい起動すればどんなことが出来るのか分かるのですが、何故かイマイチつまらないんです。自分がPCの画面上でステップ打ち込みとかするの面倒なもので、ループネタに頼って作ってみるのですが、それは作ってるのではなくて最初からあるネタを継ぎはぎしてる訳で、つまらないのも当たり前かと。

では、自分でネタ作ればいいじゃないか!ということになるのですが。MIDIなり、オーディオデータとして自分で弾いたフレーズをループにして繋ぎ合わせていって曲にする、というのが王道なのでしょう。ただそれでは物足りないんですよね。自分で作ったループネタであったら、今度はそれをどう料理しようかと。あくまで”ネタ”なので、そこからどう広げるかというところが面白いわけで。この辺の波形やらMIDIの編集になるとめっきりPCではどうもやる気が・・・

何が言いたいかといいますと、おそらく自分が求めているものは、ズバリ、Ableton Liveなんだと思います。ループネタを時間軸で縛られること無くリアルタイムにON/OFFして組み合わせたり、エフェクトかけたりと。たぶんここまで出来れば面白いことになりそうなんですが。(じゃあ買えよ、って話しですが・・・)

実はAbleton Liveもかなり前にいじってみました。でもやっぱり突っ込んだことをしようとすると簡単な話しではなくいろいろと。。。

自分はとことんPCで音楽をやるのに向いてないんだなと。未だにKAWAI Q80手放せないし・・・

ループっていうよりも、波形を演奏するっていういかにも昔気質のサンプラーの使い方といいますか。GarageBandでループネタ組み合わせてても、やっぱりそのサンプル波形を「自分で」演奏したくなるんですよね。ループネタとは言え、やっぱりずっとそのループがただ再生されることが許されないんです。やっぱり楽器的に見てしまうんですよね。ちなみにGarageBandで、ループ波形を演奏することは出来ないっぽいですよね。(どなたか出来る方法があれば是非教えて欲しいです)

そこでいろいろ考えた結果、面倒くさくなってきて!!!

PC上の豊富なループネタを手持ちのハードウェアサンプラー、AKAI S01やKORG ELECTRIBE ES1にサンプリングして従来のシーケンスに取り込めばいいじゃないかという、今どき何ともローテクな方法にたどり着きました。まぁ、いわばPCはサンプルネタのライブラリーとしては便利なわけで、打ち込みに使うときはやっぱりハードウェアに取り込んで(多くの人にとってはこの方がはるかに面倒くさいでしょうが・・・)楽器として音楽するほうがしっくりくるんではないかと。

でもこの方法、元は同じサンプルネタでも使う方法論が異なることで出来る音楽も違ってくると思うんですよね。今どきこんな考えの方、他にもいらっしゃるでしょうか。

今度少しまとまった時間が出来たら早速いろいろ試して遊んでみようかと思います。


KORG ELECTRIBE ES-1とEDIT MODE

Korg_ES-1
KORG ELECTRIBE ES-1

KORG ELECTRIBE ES-1 当時サンプラーとしては、AKAI S01を使い倒していたのですが、性能に限界を感じていました。そんなときに出会ったのがこのマシンです。最強に面白いオモチャです。そしてコイツで遊んで録音したのが、”tv junky”です。

ベーシックな打ち込みパターンは何と、Roland JX305のプリセットパターンをちょっといじっただけで、エフェクトやパートの抜き差し、フィルターなんかをリアルタイムでいじくって遊んでるだけです。それにこのES1のパターンも確かプリセットで、途中から適当に合わせただけです。

そうです。この曲?、というかこの録音はRoland JX305(名前がグルーヴシンセ!)とKORG ELECTRIBE ES1のプリセットパターンだけで出来てます。我々はツマミやフェーダー、スイッチを気の向くままにいじりまくってるだけなんです。曲の構成なんかも全然決めてません。

で、このES1のすごいとこですが、サンプラーだけあって入力端子が付いてます。で、その入力端子に入力された音に強力な内蔵エフェクトをかませることが出来るのですが、これが面白い!フィルターやレゾナンス、リングモジュレーションまで。さらにディレイは別に重ねられます。

で、JX305とES1のプリセットパターンを操りながら、このES1の入力端子にTV音声出力を繋げて、譜割に合わせてゲートかけたり、ディレイかけたりしてます。TV音声は録画ではなく、リアルタイム(深夜放送)で、(音声の)進行がまったく予想がつかない中、適当にブレイク入れたりして遊んでます。なのでこのネタはこの再放送にピッタリ合わせないと再現出来ない曲なんです。なので後にライブでやるときにテレビとビデオを持ち込んであの国民的アニメ「SAZAEさん」を放送しながらリアルタイムで演奏しました。

“tv junky”というタイトルは、よく夜中にTVをつけたまま作業してて寝ちゃってて、夢の中でも深夜放送のTVショッピングとかやってるようなイメージの曲です。

“tv junky” from EDIT MODE 1st Album “Such A Man !”


AKAI S01とEDIT MODE x.t.(extended technology)

私が活動していた、田舎では珍しかった?シンセデュオEDIT MODEネタですが、”x.t.(extended technology)”という曲がありました。当初、この曲のバッキングトラックはほぼRoland JX305とJV880で作り込んでいました。

一度はJX305でベーシックなリフとシーケンスパターンを組み、ここぞというサビ?らしき所のアクセントのブラスサウンドやベースにはJV880のコシとツヤのある音色を足して非常に満足したのですが、そこまでは真面目な打ち込みサウンドでしかなく面白みにかけるとなり、AKAI S01の出番となりました。

まずネタはバラせまんが声モノのサンプリングから始め、各パターンにはめ込んでいきました。ここで飽き足らずにさらにイントロなどで聴ける声ネタのレコードをスクラッチしているように?聴こえるのは、サンプルネタを弾く?ときにキーボードのピッチベンドでグニャグニャやっちゃってます。そうです、レコードのスクラッチだと必ず”返し”のときに逆回転のサウンドも入るはずなんですが、この技だとそこまでは再現されてません。ただサンプルのピッチをベンドしてるだけですので、ピッチが上がったり下がったりしてるだけなんです。非常にマニアックなネタバラしですが、DJの方々にはお分かりいただけるでしょう。

さらにリズム的に均一でいかにも打ち込みサウンドっぽかったので、荒っぽさが欲しく、アナログレコードのドラムパターンをサンプリングして時折混ぜてあります。あと打ち込みのドラムについてもAメロとサビでおもいっきり音色を変えてありますので、この荒っぽいサンプルドラムを途中、要所要所に入れることによって音場がガラっと変わる違和感を若干分かりづらくしてあります。

S01の8個しかないエリアと30秒くらいしかないメモリをフル活用したEDIT MODEの初期の名盤(自分で言うか・・・)です。曲自体は確か一晩くらいでものすごい勢いで出来た曲です。若かったですね。あと自分的にはこの曲はベースが命です。この時期はこういうシンセベースの音色については、フィルターをあんまり開けずにコモり気味なダークで、だけどアタックはしっかりしててっていうのが好みでした。あんまりビョンビョンいわない感じがちょっと大人っぽく思って気取って使ってました。

“x.t.(extended technology)” from EDIT MODE 1st Album “Such A Man!”